やっぱり即戦力重視?賃金に反映するもの

「即戦力としての活躍を期待します。」プロ野球のドラフト会議で聞かれる言葉です。
企業の人材募集でも、「必要な経験等」という項目の中に「実務経験者」や「2年以上の経験者」といったことばで即戦力を求める内容のものがあります。
IT技術の仕事は細分化されているものが多く具体的に「Java開発経験者」などと明示しているものもあるほどです。
この経験者というのはそうした技術を使った仕事の「経験」を聞いているのであって、個人的な知識や趣味としての経験は除きます。
企業にとって経験を尊重する理由は何よりも研修や学習といった時間や費用ををかけることなく「稼げる」人材を確保できるというメリットがあります。
もちろん一から教育をして技術とともに企業の考え方なども理解してもらうことも重要ですが、常に人材が不足している業界

では、なかなか人を育てていく時間的な余裕の無いところも多いので、新人と即戦力の人材を同時に確保しているところが多いようです。
また、経験者はその実績を売り込むことで、賃金を高く設定してもらうといったメリットがあります。
プログラミング経験者やシステム開発経験者ともなれば初めから賃金の高い会社を選ぶこともできますし、重要な役割を与えてもらうこともできます。

では、企業は経験者だけを求めるものなのでしょうか。
じつはどちらも募集していますが、それぞれに求めているものが違うのです。企業の本音は、優秀な人材を安い賃金で雇いたいと考えています。
これは自分が雇う側の立場になれば当然のことです。特にシステム開発のコストの大部分は人件費ですので賃金を安く抑えることができれば開発コストを抑えることができ、その分利益につながります。
しかし、経験者では賃金を安くすることはできませんし、それでは人材が集まりません。できれば未経験者であっても即戦力となりうる人材がほしいのです。
そこで短期間で成長しそうな未経験者を採用しようと考えるわけです。未経験といってもある水準の知識を要していたりIT企業であるバイトの経験があるといった人材を探しているのです。

「仕事はあるけど技術者がいない」のがIT業界の常なので、プログラム未経験者であってもチャンスはあります。