同じIT業界でも

慢性的な人手不足の状態にあるIT業界ですが、それを反映するように、人材募集の中でITエンジニアの割合は常に高いものとなってます。
また、人材派遣業においてもフリーのエンジニアを求める派遣会社はとても多く、ITエンジニアに特化しているところもあるほどです。

こうしたエンジニアとともに「IT研修インストラクター」の募集も良く見かけることがあります。
いまや企業にとってIT戦略というのは重要な部門の1つとなっています。
こうした知識や運用のできる社員を教育することもその戦略の一つなのです。

しかし、この教育はほとんどの場合新入社員研修として行われることが多く、募集もこうした時期に合わせて集中するのが常のようです。
需要が大きくなる理由として、

①企業がITエンジニアに配属予定の新入社員の教育を行う。
②研修期間が一般の外部研修と比較して非常に長い。
③期間中はほとんど毎日行われる。

ということが要因となっているようです。

一般の社員研修のうちキャリア社員の研修であれば特定の社員に限られ、期間も1週間程度、実施時期も不特定であったりします。
こうしたことからIT研修インストラクターは春から夏までの間は募集が集中して人手不足状態になる反面、秋から冬の間はそれほど多くの講師を必要としなくなります。
そういった職種の場合、フリーランスとして働くことも多いです。単純な年収でいったらフリーランスの方が高くなりますからね。
フリーランスで働く際の、仕事内容の違いや、開発案件の特徴などを知りたい方はまずは調べてみるのがいいでしょう。

このような状態を称して「ITの季節労働者」などと呼ぶ人もいるくらいです。もっとも、個人で経営されている方であれば、稼げるときに稼ぎ、他では余暇に費やすという選択もありますので、一概にこの状態が悪いということでもないようです。